軽貨物運送業を始める皆様へ

beginner軽貨物運送業を始めるにあたって

まずはじめにbeginner.01

これから開業される方、開業して間もない方に是非知っておいて頂きたい事を記します。これからも永くこの仕事を続けて頂きたいので、予めこの事業の良い面も悪い面も理解してご自身なりに継続する術を身につけて頂ければ幸いです。

軽貨物運送業は1人で始める場合がほとんどです。開業に至る事情や経緯は様々ですが、開業へのやるべき作業は同じです。しかし、この後の事業の進め方で成果は大きく変わってしまいます。
いろんな現場を転々としなくてはならなかったり、労力と収入のバランスに納得できなかったり、と思いがけない状況に陥ってしまう方が少なからずいらっしゃいます。
こんなはずじゃなかった!という事にならないようにしなくてはなりません。では、こんなはずではなくどんなはずだったんでしょうか?

簡単な道順を、少量で軽量で壊れない荷物を積んで、高い運賃や日当で、短時間で終わって帰れるはずだったのでしょうか?
実はこのような事はとあるファクターが準備できていれば比較的起こらない事象なんです。それは「心構え」です。

どんな心構えならいいのでしょう?気合いとか根性とか努力とかではありません。勿論古くさいかもしれませんが、気合いや根性や努力はあれば強い武器になります。
ただ、必須要素ではないような気がします。もう少しくだけた感じの心構えです。
あまり上を見過ぎないこと、とでも言えばいいでしょうか。そんな心構えをいくつかの例でご説明します。

まずは現場です。beginner.02

開業してすぐに誰でも理想的な現場でやっていけるとは思わない方がいいです。むしろその逆で、困難で厳しい現場が待っていると考えるべきです。
効率の良い、いわゆる美味しい仕事は既に他の人の手中にあります。先にその仕事を始めて今日継続している方が効率よく仕事をこなすのは当然です。

では初心者のあなたにはどんな現場が待っていて、どんな仕事をしなくてはならないのでしょうか。
典型的な現場が、穴あき現場です。何らかの理由で欠員欠車となってしまい、あなたが投入されたという状況です。

引き継ぎも丁寧なレクチャーもなく、じゃあお願いします!と任されてしまいます。どんな現場も人員や車両に余裕などありません。
余剰なく費用効率良く配車することで物流会社は評価しますし、そこで働く方々は評価される訳ですから、初心者のあなたに手取り足取り教えてくれる先輩はいません。
自力で乗り切らないと配達が終わらないだけのことです。

わからないことだらけのスタートは、忙しさと、初見の現場と、緊張と、対人関係の難しさで、猛烈に疲れて、配達はとんでもなく少量しかできません。
断言できる事実です。あなたが行く最初の現場はそんなところですから覚えておいてください。

次に人間関係です。beginner.03

誰も知り合いがいない物流センターやデポと呼ばれる物流拠点にあなたは行く事からスタートになります。
そして、不慣れな道を走り、初めてお会いするお客様に品物をお届けする訳です。

客観的に対人関係が上手な方にむいているお仕事だと言えます。対人関係が苦手で独りで運転して稼ぎたいとお考えの方がこの仕事を選んでしまった場合、非常にハードルが高い問題が初日からずっとずっと続いてしまいます。
この仕事では孤立することが最も危険です。けして孤立せず、同業の仲間をたくさん増やしてください。必ずあなたの財産になります。

何を隠そう、私はこの仕事でご縁のあった信頼できる仲間とこの会社を創りました。創業メンバーの全員と縁があったから、その縁を手繰り寄せ、力を貸してもらいました。
これからも協力していきます。個人事業主だからこそ仲間を持つべきなんです。同じ境遇で同じ喜びと苦しみを分かち合うことのできる友人になり得る人達が周りにたくさんいるんです。

そのために、当たり前のことをお伝えします。挨拶を全ての人に自らしてみましょう。挨拶は元気よくしっかり頭を下げてなど形式にこだわる事ではありません。
もっと有効な方法があります。先に挨拶することなんです。例え年下の方々でも、立場的にあなたが優位でも、そんな事はどうでもいいのです。

全ての人に自らすすんで先に挨拶することであなたの立ち位置は飛躍的に変わります。そしてそれが道が拓ける有効な手段なのです。孤立など無縁になります。
関係者であろうと、荷主さんであろうと、お客さんであろうと、ビルの警備員さんであろうと、ビル清掃をされている方であろうと、とにかくあなたから挨拶する習慣を是非身につけてください。
必ず良い成果を生みます。2つ目の断言できる事実です。

3つ目が安全と健康です。beginner.04

私自身の経歴の中で事故の経験が2回あります。病気は風邪すらひかない体質ですから大丈夫なんですが、怪我はします。
骨折、脱臼、靭帯損傷などがありました。止むを得ず早退や遅刻を申し出て病院には行きましたが欠勤はしませんでした。交代要員の問題や売上の為にです。しかし、辛いし仕事の効率も怪我の治りも悪く本当に心身ともに痛いのが怪我です。

事故もタクシーによる追突と自転車の一時停止無視による接触で人身事故にならない程度で済んで本当に助かりました。万が一重大事故を起こしていたら私は事業を続けることは不可能であったと思います。
安全運転と簡単に言いますか、営業ナンバー車両が安全運転をしない事が大変多いと私は感じています。
急いでいるとか、疲れているとか、そんな身勝手な理由が社会の安全を犯してはなりません。

まして、営業運転、すなわち金儲けの為に社会の交通の安全を犯すなど、例え事故にならなくても許されることではありません。
自分さえ良ければいいという稚拙な考えの方々はほぼ間違いなくしっぺ返しがあります。毎日毎日相当な距離を走る訳ですから、その分危険に遭遇する確率は極めて高いのです。

健康管理も同じです。病気でも怪我でも、仕事をしない限り収入には繋がりません。リスクヘッジの方法はもちろんありますが、その前に、自己管理をしっかりすることです。
私は仲間を失いました。仕事中に物流センターで倒れて帰らない人になった仲間の事を生涯忘れないでしょう。
また、同い年の仲間が倒れてしまい、配達を仲間に委ねて救急病院に向かいました。ICUで変わり果てて生死の境を彷徨っていた仲間の事を思い出していつも教訓にしています。

あなたの健康がご家族を伴うこれからの未来の大前提になるんです。個人事業主には健康診断すら自己管理になるんです。しっかりとご自身のマネジメントをしなくてはなりません。健康で安全運転を身につけて何事にも慎重な方々がこの仕事では稼ぎ続けているんです。3つ目の断言できる事実です。

長くなりましたが、心構えを3つの要素で記しました。beginner.05

現場、人間関係、安全と健康です。
これらに対するあなたの意識、すなわち心構えがキチンとできれば必ず成功します。

現場に対するシビアな感覚、率先した挨拶で人間関係を築く、常に安全と健康を最優先で考える、ドライバースキルの三大要素というべき事です。
1日200~300個配達できるとか、配達が速いとか、あまり重要なことではありません。

心構えが出来ていないと、不平不満や責任転嫁が始まります。自立した個人事業主として恥じるべき行為を平気でしてしまうものです。
私がそうでした。1日50,000円以上稼ぐ配達をして不満を口にする自分がいる事を気付かされました。同じ現場にいた新人1ヶ月目の女性ドライバーさんに自分が忘れていた初心を気付かされたのです。
華奢な身体で筋力など私に比べたら比較にならない弱さで、不慣れな仕事を必死にやり遂げようとする真摯な姿を見て創業へのきっかけができた気がします。初心を忘れずに、心構えさえできていれば誰でも成功します。

ここに記す事が皆様の参考になれば嬉しいです。

MILERSは開業される方々を全面的にバックアップします。例えそれがすぐに会社の利益にならなくても。不安と焦燥感でせっかく軽貨物運送業を始めてくれる仲間にできるだけ挫折して欲しくないのです。
また同業の仲間を利益になるとかならないとかだけの判断で区別するような事をしたくないのです。

もし開業をお考えの方や開業間もない方で何か知りたい事がありましたらご連絡ください。私達なりに誠心誠意お応えします。
個人事業主さんが孤立せずに軽貨物運送業を進めていく事にお役にたてるのなら起業して良かったと私達は考えます。軽貨物運送に関わることならどんな事でも遠慮なくご相談ください。